2024年12月30日月曜日

小布施ワイナリーの本気

ロゼワイン、渋味の少ない赤ワイン、甘口ワインなどを邪道
扱いする人が時々いますが、何が不満なのでしょうか。白と
赤でもないから中途半端?赤ワインは渋いもの?甘いなんて
初心者向け?そんな了見なのでしょうが、理解に苦しみます。
ブドウを作っている人、ワインを造っている人への尊敬の念
が完全に欠如しています。ワインを飲むのなら携わっている
人、全てにリスペクトが必要です。



甘口ワインを安ワインだと思っていませんか?ここ日本では
甘口ワインを造るのに糖分を加えると言う事をしている所が
ある様ですが、世界の基準ではそんな愚かな行為は禁止され、
ワインを造る際に糖分を加えて良いのは、天候不順でブドウ
が十分に熟さなかった為、発酵で適切なアルコールを得る為
の糖分がブドウにない時にその糖分を補足する目的の為だけ
です。補糖と言いますが、補糖は甘味付けの為でなく、適切
なアルコールを獲得する為のみだけに行われる行為です。
甘口ワインを造るには十分に完熟したブドウを育てる必要が
あります。私達が口にして甘いと感じる食用ブドウ程度では
高品質の甘口ワイン(アルコール度数が十分にあり、果実味
の凝縮した豊潤な甘さを感じる)は造れません。
高品質の甘口ワインを造り出せるブドウは、もし食べたなら
エキスが濃厚過ぎて、甘さがリッチ過ぎて咽てしまう程です
から。
そんなブドウを育むのは容易い事では全くなく、ここ日本に
於いては困難を極めます。芳醇、豊潤な甘口ワインを造る為
のブドウは糖度が30にもなり、そこまで完熟させるには秋
のコンディションは特に大切です。
収穫が10月の下旬、いやもっと遅くなりますが、秋雨だけ
でなく台風の到来もあり、ブドウの実が健全に完熟する保証
はなく、また健全な状態で収穫を迎えられる保証さえないと
言える自然環境です。
元々、土地が肥沃で、梅雨があり、夏にはゲリラ豪雨があり
ワイン用ブドウの栽培には湿度が高い環境の日本です。世界
のワイン産地の中で圧倒的に不利な状況でブドウ栽培をし、
ワイン造りをしています。
それでも尚、ワールド・クラスの甘口ワインを造ろうと情熱
を傾ける曽我彰彦。小布施ワイナリーの本気度が窺えます。
フランスに世界トップ・レヴェルの甘口ワインがあります。
ジュランソン/Juranconと言います。このワインはプティ・
マンサン/Petit Mansengと言うブドウで造られます。今日、
紹介のワインの原料ブドウと同じ品種です。
このプティ・マンサンを圧倒的に不利な自然環境のこの日本
で栽培し、本国のジュランソンに匹敵するレヴェルのワイン
を造り出しているのです。




ワインの裏ラベルの曽我さんのコメントの中に「奇跡の」と
言うフレーズがあります。本当にその通りです。万難を排し
造り上げたワインにはその表現がぴったりです。
奇跡のワインを是非、味わって下さい。曽我彰彦だから成し
得た奇跡です。その奇跡の軌跡を思い描きながら曽我さんの
魂が込められたワインを味わい尽くして下さい。




*Domaine Sogga 2023 Petit Manseng 370㎖
 ドメーヌ・ソッガ、プティ・マンサン

飲み頃温度:15度程度。もう少し低くてもOK。
<美しく芳醇、魅惑的な豊潤さある甘口>
ネクターの様なリッチさは酸素への抵抗力が強く、ワインは
容易に酸化しません。食後に、寝る前に少しずつ味わっても
OK。妖艶なフレーヴァーをご堪能下さい。




何かを食べながら味わうのであれば、「ホワイト・チョコ」
が超お勧めです。クランチやナッツ、果実などが入ってない
プレーンなチョコがベストです。





WINE HOUSE
開店時間:14時~19時
定休日:毎月7日、15日
支払方法:現金 or PayPay
入店時のルール:マスクの正しい着用、手の消毒

昨年の元旦の朝に発症した右顔面麻痺が未だに治癒しません。
間もなく2年経ちます。時間の経過は早いです。色々な治療
をしましたが、もう治らないそうです。この麻痺の為、右目
が閉じず異物が混入し易い状態です。飛沫の侵入で感染症を
患う可能性があります。
この右顔面麻痺の影響で嚥下障害を起こしていて、感染し、
体調を崩すと誤嚥性肺炎による重篤な状態となる可能性が大
です。
ご存じの方が多いとは思いますが、当店では対面にて商品に
関する様々な説明をします。その際、飛沫をブロックする為
どなたにもマスクの着用をし、飛沫拡散を防止して頂く事に
していますので、宜しくお願い致します。