2024年12月21日土曜日

クラシックなキャブと思いきや。

かつてカベルネ・ソーヴィニョン(略してキャブと時々、
呼ばれますが)の赤ワインの特徴はこう言われていました。
ピーマン、シダ、杉の葉、火を着ける前のタバコの香りを
感じると。



時が流れ、自然環境の変化、ブドウ栽培技術の向上に因り
ブドウの実が完璧に熟す様になりハッキリとしたフルーツ
・フレーヴァーを備え、いわゆる青っぽさ(フレッシュさ、
清々しさ、涼しさと言った感覚)は激減、所によりフリー
となりました。
カベルネ・ソーヴィニョンで造った赤ワインなら、果実味
は生果のカシスの様であったり、カシスのリキュールの様
であったりする事が多いのですが、とにかく華やかになり
ました。
またブドウ実の熟度が高くなった事でエキス分が多くなり
ワインになった時、酸化に対抗できるポリフェノール成分
が豊富な為、オーク樽の成分をワインにシッカリと移す事
が可能となり、結果、ワインにコーヒーやチョコレートを
思わせる芳醇なフレーヴァーが備わりました。
このタイプのカベルネ・ソーヴィニョンの赤ワインは欧州
では今でも多くはなく、アメリカ合衆国カリフォルニア州
のナパ・ヴァレー、オーストラリア、チリなどでは主流と
なっています。
カベルネ・ソーヴィニョンの赤ワインには大別すると2つ
のタイプがあり、香りがハーヴェイシャスさ>果実味で、
味わいは酸味を基調とし、そこに渋味が寄り添うタイプ。
もう一方は果実味&オークのヒント>(ハーヴェイシャス
さ)で、味わいは渋味とアルコールの厚みのハーモニーに
酸味のアクセントが入るタイプ。です。
前者がクラシックなスタイルで、フランスのメドック地区
の伝統の酒質ですが、この地も例外なく後者のタイプへと
移行しつつあります。
今日、紹介のキャブの赤ワインはイタリア産。メドックを
思わせるフレーヴァーがあるものの、ナパを思わせる要素
もあり、経時変化でそれらが前に出たり、後ろに控えたり
します。
この様に2つの様相を呈するワインを楽しむ時、どちらか
一方のみに着目するのではなく、両方に留意し、合わせる
料理や食べ物を選ぶ必要があります。
今日、紹介のキャブなら、クラシックさとモダンさの共存
ですから、ハーベイシャスさ、そして果実味とオーク樽が
織り成すリッチさがある訳で、それらにリンクさせる必要
があります。
ハーベイシャスさは、青みの野菜、海苔に。果実味と木樽
が創るリッチさは、様々な果実を主原料に他の原料からの
エキスも濃縮したソース、タレに求めると良いでしょう。




クラシックなと思いきやモダンさも備えたキャブがこちら!!
*La Carraia 2022 Cabernet Sauvignon
 ラ・カッライア2022カベルネ・ソーヴィニョン

飲み頃温度:15~18度。
<まろやかなミディアム~フルボディー>
2,***円
そして食卓で共演させて欲しいこのワインにお勧めの相棒
は、青のりとオタフクソースをタップリ添えた豚玉お好み
焼きです。
青のりの爽やかなフレーヴァーがワインのハーベイシャス
さと、オタフクソースのフルーティーさと凝縮した味わい
がワインのリッチさと、そして玉子の存在はふくよかで、
滑らかな口当たりの酒質ととても良く調和します。




ここでひとつ注意を。お好み焼きにマヨネーズをかけては
絶対にダメです。マヨネーズの存在は赤ワインが寄り添う
のを妨げます。




WINE HOUSE
開店時間:14時~19時
定休日:毎月7日、15日
支払方法:現金 or PayPay
入店時のルール:マスクの正しい着用、手の消毒

昨年の元旦の朝に発症した右顔面麻痺が未だに治癒しません。
間もなく2年経ちます。時間の経過は早いです。色々な治療
をしましたが、もう治らないそうです。この麻痺の為、右目
が閉じず異物が混入し易い状態です。飛沫の侵入で感染症を
患う可能性があります。
この右顔面麻痺の影響で嚥下障害を起こしていて、感染し、
体調を崩すと誤嚥性肺炎による重篤な状態となる可能性が大
です。
ご存じの方が多いとは思いますが、当店では対面にて商品に
関する様々な説明をします。その際、飛沫をブロックする為
どなたにもマスクの着用をし、飛沫拡散を防止して頂く事に
していますので、宜しくお願い致します。