ワインのある風景

2024年4月20日土曜日

オレンジ色のいかしたヤツ

原料ブドウの収穫年が異なれば、出来上がったワインの酒質
は全く別物になる。それは何も高級ワインだけの事ではなく、
私達が日頃、楽しんでいるお手頃価格のワインも確実にそう
言えます。
昨年、出会い、その香味の凄さに心を打たれ、完売後は次の
ヴィンテージを心待ちにしていたワイン（オレンジ・ワイン）
がありました。フランスのアルザス地方のワインです。少々
高額ですが。
ゲヴュルツトラミネル/Gewurztraminerと言う個性豊かで、
ユニークなワインを誕生させるブドウで造ったワインです。
この品種のワインの典型的特徴であるキンモクセイ、ライチ、
黄色のバラを思わせる華やかな香りがあり、味わえばリッチ
でピュアな果実味に豊かなミネラリーさがアクセントを添え、
オイリーな口当たりに刺激的なスパイシーさが共存、余韻に
ハチミツ、オレンジ・マーマレード、トロピカルなヒントが
妖艶に残ります。
今、話題のオレンジ・ワインですが、話題先行で品質には？
が付くものが多いのですが、アルザスのそのワインには何の
憂いもなく、納得の品質で販売したのでした。
案の定、好評の内に完売したのですが、この度、入荷した別

ヴィンテージのワインは、前ヴィンテージに比べ、より豊潤
で赤ワインに近いオレンジ・ワインに仕上がっています。
既に言及した様にこれがヴィンテージ・ヴァリエーションで、
原料ブドウの生育期に自然環境がブドウに与えた性格です。
ゲヴュルツトラミネルは果皮の色がピンク色がかったグレー
をしていてグリ・ブドウに分類される品種です。グリ品種は
ワインになった時、そのワインに渋味苦味の成分、タンニン
を明確に感じます。勿論、ヴィンテージ・ヴァリエーション
で多少の違いはありますが。前のヴィンテージより、現行の
ヴィンテージの方がタンニンをより多く感じる様に。

そんな個性豊かなワインですから相棒の選択には十分な思慮
が必要です。香りの華やかさに合わせて。味わいのリッチさ
に合わせ。口当たりのオイリーさに合わせ。と言った具合に
いくつも考慮しなければなりません。
甘酢あん、タレが必要でしょう。出汁、下味が十分に効いて
いる必要があるでしょう。脂肪分が十分にあるか、油で調理
してある必要があるでしょう。こんな料理、食べ物が今日、
紹介のオレンジ・ワインの相棒です。
酢豚、タレ味の焼鳥、ミートボール、煮穴子など相棒となる
候補は色々ありますが、ペアリング検証をした結果のベスト
のお勧めパートナーは「から好し、甘とろダレももから揚げ」
です。
秘伝のタレの華やかさと凝縮した旨味。肉汁の旨味を十分に
閉じ込め、香ばしく揚がっているから揚げ。それらが一体と
なって創り上げる深みがワインの豊潤さと緊密に融合します。
ここで一つアドヴァイスですが、ワインに青みのニュアンス
がありませんので、から揚げにトッピングしてある刻みネギ
は取り除いてからワインと共に味わう方がベターです。

「オレンジ色のいかしたヤツ」と「甘とろダレももから揚げ
＠から好し」が奏でる至福のパーフェクト・マリアージュを
是非、堪能して下さい。

＊GGG Folies 2022 / ジェジェジェ・フォリ
飲み頃温度：15度。
＜赤ワインをイメージさせる豊潤なボディーのやや辛口＞
4,***円

WINE HOUSE
開店時間：14時～19時
定休日：毎月7日、15日
支払方法：現金 or PayPay
入店時のルール：マスクの正しい着用、手の消毒

昨年の元旦の朝に発症した右顔面麻痺が未だに治癒しません。
１年経ちました。時間の経過は早いものです。色々な治療を
しましたが、もう治らないそうです。この麻痺の為、右目が
閉じず異物が混入し易い状態です。飛沫の侵入により感染症
を患う可能性があります。
ご存じの方が多いとは思いますが、当店では対面にて商品に
関する様々な説明をします。その際、飛沫をブロックする為
どなたにもマスクの着用をし、飛沫拡散を防止して頂く事に
していますので、宜しくお願い致します。

2024年4月14日日曜日

Sogga Pere st Fils Sake完売御礼

唯一の店在庫でしたRiz a Sake Naturel Takouは只今、完売
致しました。これで今酒造年度（23BY）小布施ワイナリー
の日本酒の販売は全て終了しました。今年度も多くの方に
お買い上げ頂き、誠にありがとうござました。

15日は定休日です。

明日は15日。当店の定休日になります。テイスティングし
ペアリング検証をしなければならないワインが多数、手元
にありますので、朝一で墓参した後、処理します。それを
元に順々にワインを紹介して行きます。
明日の商いは休みでご不便をおかけします。宜しくお願い
致します。

2024年4月13日土曜日

Naturel、残数わずかです。

本日、販売していますRiz a Sake Naturelですが、天神原は
完売しました。田幸は1,500㎖が完売していますが、750㎖
は少量ですが在庫があります。必要の方はお早めにご来店
下さい。Sakeの情報は7日にアップの記事で確認できます。

2024年4月7日日曜日

今酒造年度の最後は70が2種類です。（最終改定案内）

フレンドリー、ナチュラル、サステイナブル。世の中はエコ
な世界に向かってまっしぐらです。一方でそんな流れに逆行
する傾向もあります。しかも農作物を扱っている人達から。
日本酒造りをしている人の中に。
日本酒造りは酒米を精米する事から始まります。アルコール
発酵を妨げる部分を削ぎ落します。削り落としてしまう部分
は、時には米一粒の70％にもなります。発酵を妨げるからと
言っても、もったいないと思いませんか。最小限の精米をし、
原料米の特徴をシッカリ酒に反映させる。なぜ、そうしない
のでしょうか。自分が杜氏なら、精米歩合70％や90％の酒を
積極的に造りますが...。
その考えに強く寄り添ってくれる日本酒が小布施ワイナリー
から届きました。2023酒造年度（BY）最終のSake、リ・ア
・サケ・ナチュレール / Riz a Sake Naturelが2種類です。
小布施ワイナリーの酒造りは、酵母の違いによる酒質の違い
を追及したり、酒米の出所地の違いによる酒質の違いを追求
したりと明確な目的があります。Riz a Sake Naturel2種類は
出所の違いによる味わいの違い（地味の追求、ワインの世界
で言う所のテロワール）を飲み手に伝える事。それを2種類
の飲み比べで感じてみて下さい。

＊Riz a Sake Naturel 2023 Takou / 田幸 750㎖と1,500㎖
飲み頃温度：8～10度。
＜身体に染み入る様なしなやかさがある、やや辛口＞
何も突出せず、何も不足せず。完璧に完成された酒質をして
います。そのバランスを崩さない様に酒だけを楽しむのが良
ですが、もし、何かをつまむのであれば、優しく淡い味わい
の食べ物、例えば、かまぼこを何も付けずにがお勧めです。

＊Riz a Sake Naturel 2023 Tenjinbara / 天神原 750㎖
飲み頃温度：11～14度。
＜豊かな地味、ミネラリーさのある辛口＞
一瞬、柔和。しかし次第に湧き上がる力強いミネラリーさが
熱く、刺激的な辛口のテイストを口中に豊かに創ります。超
辛口で、切れのある味わいをしています。
シャープに引き締まった骨太な味わいが乳系の旨味があり、
ミネラリーさある食材を使った料理をコールします。昨夜、
口にしたガスト「あさりの旨味たっぷりクラムチャウダー」。
スープのクリーミーさ、玉ねぎとあさりのミネラリーさから
感じる苦味旨味が天神原が備えたフレーヴァーと緊密に融合
します。和と洋が奏でるマリアージュ。是非、堪能してみて
下さい。

4月13日（土曜日）に販売します。田幸は750㎖（販売本数
23本）と1,500㎖（販売本数4本）、天神原は750㎖（販売
本数20本）があります。

・予約、取り置きはできません。
・田幸750㎖または1,500㎖、天神原750㎖の両方の購入が
　可です。但し、両方購入できる事を保証するものではあり
　ません。
・本数制限ありでの販売です。

2024年4月6日土曜日

7日は定休日です。

明日は7日、当店の定休日です。日曜日でビッグ・セールス
を期待できますが、子供の月忌で大切な日ですので予定通り
休業致します。ご不便をおかけしますが、宜しくお願い致し
ます。

2024年3月29日金曜日

実はこれでワインを楽しむのがGOODなんです。

タレに漬けた鶏肉を焼き、それをご飯に乗せた弁当。色々な
呼び名がありますが、群馬県人のソウル・フードと言っても
過言ではない登利平の弁当。食べた事のない群馬県人は皆無
なのでは。
その登利平に比べ、より複雑な味わい深さを求める人に人気
を博しているのがとり弁鶏。雉肉を思わせる野趣な味わいの
鶏肉が秘伝のタレと炭火焼きによって豊潤に調理され、ご飯
に乗っています。とり弁鶏では商品名、とり重弁当です。
この味わい深い鶏肉に感じるのは既に言及した様に雉肉かと
思えるまでの鉄分ぽさと血合いのニュアンス。ジビエの様相
を呈しているとも言えるでしょう。
そんな味わいはワインにも野趣なニュアンスをコールします。
勿論、赤ワインになりますが、Sangiovese/サンジョヴェーゼ
Nebbiolo/ネッビオーロ、Tempranillo/テンプラニージョなど
で造ったワインが相棒となります。

今日はテンプラニージョで造ったワインをとり弁鶏のとり重
弁当の相棒として紹介します。テンプラニージョからできる
赤ワインの大まかな特徴は、鮪や牛肉などの赤身肉、鴨や雉
などのジビエ肉を思わせるフレーヴァーがあり、ブラウン・
ソースを思わせる華やかさと複雑さがワイン・メイキングに
使った木樽に由来する香ばしい焦臭的なヒントと共存、熟度
ある落ち着いた味わいとなって飲み手に訴えて来ます。
その様な酒質ですから、雉肉を思わせる鶏肉の深み、炭火で
焼いた鶏肉の香ばしさ、秘伝のタレの熟成感がワインの持つ
要素と同系であり、両者は緊密に融合するのです。とり弁鶏
のとり重弁当とテンプラニージョの赤ワインが奏でる完璧な
マリアージュを堪能して下さい。

＊Riva Rey 2018 / リヴァ・レイ
飲み頃温度：19度。
＜複雑で味わい深いミディアム～フルボディー＞
1,***円

実はとり弁鶏で紹介したいペアリングがあり、これがかなり
いかしているのです。それは「キャベツの千切りサラダ」で、
瑞々しく、上品な甘味旨味を十分に湛えたナチュラルな味は
とても品質の良いキャベツを厳選し、使っているのだなと常
に感心させられます。このサラダをワインと一緒に楽しむの
です。
私見ですが、刻み葱の刻み方、葱の味わいが良くない麺の店
は良店と思えなく、同様に千切りキャベツのい切り方が下手
であったり、キャベツの味わいが良くない飲食店（豚カツ店
など）も良店と言えないと考えています。その点、とり弁鶏
はエクセレントなキャベツの千切りサラダがあり、超優良店
です。だから、毎週お世話になっています。
とり弁鶏のこの「キャベツの千切りサラダ」は立派な一品、
料理ですのでワインに合わせ楽しむ価値、大いにありです。
エクストラ・ヴァージン・オリーヴ・オイルを十分にかけ、
ドレッシングではなく天然塩で食す。その時の相棒のワイン
は白。若葉や若草など緑色のイメージが備わった白ワインが
ベストです。
とり重弁当と赤ワインのマリアージュを楽しむ前にキャベツ
の千切りサラダと白ワインのマリアージュを楽しむ。こちら
の方がメインと言っても良いくらいです。
キャベツの本来の真の味わい、滅多に出会う事のない美味さ。
ベスト・パートナーの白ワインと共に是非、味わい尽くして
みて下さい。因みにいつも利用しているとり弁鶏は太田店で、
他店舗のキャベツの千切りサラダに関しては保証できません。
とり弁鶏のキャベツの千切りサラダ＆天然塩＆エクストラ・
ヴァージン・オリーヴ・オイルの相棒の白ワインはこちら!!
＊Sacred Hill 23 Semillon Sauvignon Blanc
　セイクリッド・ヒル23セミヨン・ソーヴィニョン・ブラン
飲み頃温度：7度。
＜春の高原を思わせる様なフレッシュな味わいのやや辛口＞
1,***円

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